◆ 荒井分支部長ブログ
ナレーション:1984年ロサンゼルスオリンピック。
マラソン人生の集大成、瀬古は金メダルを期待されて本番に臨んだ。
ところが。。。
レース後半ずるずると順位を下げ、まさかの14位。
日本人にとって信じがたい光景だった。
横尾忠則:ロスアンゼルスとかソウルの時は優勝できなかったけども、練習はしっかりやって来られた訳ですよね。
瀬古利彦:そうです。抜群な練習できたんですけど。
横尾:オリンピックってね、イリュ-ジョンっていうのか重圧が大きかっただけの話で。
瀬古:でもその重圧に負けてる私が情けないですけどね。
半端ないですけどその重圧は。
我々が練習してるじゃないですか。
神宮外苑走るじゃないですか。
もう全員が瀬古がんばれ!がんばれ!回っている間、もう10人20人に「瀬古さん頑張って頑張って」って言われるんですよ。
これが辛かった。
俺、頑張ってるのに。
頑張ってるのに頑張れって言われたら。
横尾さんが絵を描いているときに頑張れー頑張れーっていつも言われたら
横尾:頑張りたくないーって言いますよ。
努力すると結果しか考えない。
それは辛い。
今やってることに集中してその結果は努力であり頑張ればいいじゃないかみたいな。
瀬古:20代だとなかなかわからんすよ。
50代になるとあんまり頑張ってもダメなんだなってわかってくるけど。
やっぱり若い時はわからなくて、頑張れって言われると、もっと頑張らなきゃいけないなと思って、自分で錯覚しちゃうんですよ。
俺って練習足らないのかなって思ったりして。
SWITCHインタビュー
横尾忠則
瀬古利彦
本当のライバルっていうのは
自分の中にいるもう一人の自分ですよね。
怠け心を持っている自分
それにハッパをかけてやらせようとする自分
とかいろんな自分がいるわけですよ。
自分の中に小さい自分が複数いっぱいいるんですよ。
その複数の自分がいろんなことを
ステージに上がって何かやっている。
それを大局的に上から見ている。
そんなところが自分にありますね。
SWITCHインタビュー 横尾忠則
人はみな長距離走者
増田明美
人生は遠泳のようなもの。スピードだけではゴールにたどり着けず、心と体の持久力が求められます。
増田明美
孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。
ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。
だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。
そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。