ホーム » 狛江通信 » 2008/04/20 「せたひが交流試合~初勝利そして・・・」

初めに、大会を主催していただいた先生方ならびにお手伝い頂いた皆様、ありがとうございました。
今回の挑戦のきっかけは、昨年11月のせたひがカップの初戦敗退にさかのぼります。
せ たひがカップでは、4年ぶり2度目の試合出場ということもあり、緊張しすぎて全く自分の組手をすることが出来ませんでした。主審の「始め!」の合図で頭が 真っ白になり、ただがむしゃらに相手に向かっていき、相手がサウスポーであることも試合が終わるまで気がつかないほどでした。
結果は、本戦は引き 分け、延長戦は少し落ち着きを取り戻したものの、体力の消耗が激しく、最後まで自分のペースをつかむことなく判定負け。非常に悔しさが残りましたが、次の テーマがはっきりと「自分のペースで戦う」ということに照準をあわせることに決まった瞬間でもありました。
そして、今大会への出場を決めた後。前回ほど自分を追い込む稽古は少なかったものの、強い攻撃を意識した息上げと突き、蹴りの正確性を高める稽古を荒井先生に指導していただき、自分の得意パターンを作り上げていくことにも取り組みました。
そして、試合が近づくにつれて、夜の寝つきは良かったのですが、深夜に一度起きるとその後がどうも寝付かれない状態でした。やっぱり、自分は小心者だったのです。
試合当日。開会式の後に、前回に引き続き今回もセコンドを引き受けてくださった黒川先輩と三茶の磯崎さんと一緒にウォーミングアップを行って、息を上げたら多少落ち着けるのかと思いきや、ますます心臓がバクバクいっていました。
「何 とか落ち着くために、何をすれば良いんだろう・・・」考えているうちに、対戦相手に挨拶に行ってみようと思いました。全く知らないよりも同じ支部で稽古を しているもの同士快く迎えいれてくれるだろう。と思いながら挨拶に行くと、皆さん緊張しているそぶりはないものの同じ不安を抱いてるんだろうな・・・と思 うのでした。
いよいよ、自分の試合の出番です。ヘッドギアをつけて試合を待っていると、三橋さんが「勝利のマッサージ」を全身にしてくださいまし た。少し気が楽になったと思ったとき、自分の出番となりました。「構えて!」と聞こえたすぐ後、加藤先生から「伊倉さん、深呼吸!」という声が聞こ え、(今回はしっかり声が届きました。)深呼吸をしたところ、「始め!」の合図。
「落ち着いて、落ち着いて」と自分に言い聞かせながら前に出て、 相手に最初の下段蹴りが決まった後は、スーっと何かが吹っ切れ、いつものスパーリングのような気持ちになっていきました。本戦終了時間になった瞬間に、 「延長戦かな・・・」と考えながら、判定を待っていると副審の判定は、相手に1本、自分に2本、引き分け1本 そして・・・「主審 白!」という声が聞こ え、自分側の応援して頂いた方の歓声、「あ、勝ったんだ・・・」というのが正直な初勝利の感想です。
さて、いよいよ決勝戦。相手は、試合が始まる 前から話していた二子玉川の新井さん。「決勝で戦いましょう!」と話していたことが現実となって、嬉しいやら、どんな攻撃をしてくるのか不安やらで、ま た、ドキドキしていました。そこで準決勝と同じく、三橋さんの「勝利のマッサージ」。黒川先輩から相手の気をつけなければいけない攻撃のアドバイスを聞 き、加藤先生からは攻めるときのパターンの変更をアドバイスしていただきました。稽古ではたまにやったことがあるので簡単に出来るものと信じていました。 そして試合開始。序盤は、順調にペースをつかむものの徐々にリズムが悪くなり始めたとき、加藤先生のアドバイスの声、わかっているし聞こえているにもかか わらず、「体が反応できない・・・」「ヤバイ・・・」「じゃあ、今出来ることだけやろう」と思った時に、終了。
判定を待っている間、新井さんがな かなかスタミナがあったので、「延長になったらまずいな・・・」とは思っていましたが、最初から延長戦を戦うことも頭にはあったので、「延長になったら なった時だな」と思っていると、「判定!」の声。副審の旗は、自分に2本、引き分け2本 そして、「主審 白!」「勝った。優勝だ!」と思ったものの、 「終わった~」とホッとした気持ちのほうが大きかったのです。
「勝って奢らず、負けて腐らず」過去負けた試合から学ぶことはいろいろありました が、謙虚に試合を振り返れば、勝ってもいろいろ課題が見つかること、学ぶことはいろいろありました。その一つが、もっともっと稽古を積んで、いろいろなバ リエーションの技・パターンを試合で出すことが出来るまでやりつづけること。それが、目下自分の課題だと考えています。まだまだ通過点ですが、ここまでご 指導いただきました荒井先生を初め、長嶺会長、加藤先生、先輩の皆さん、ありがとうございました。おかげさまで最高の結果を出すことが出来ました。また、 この場をお借りしまして、セコンドを引き受けてくださった黒川先輩、写真をバシバシ撮りながら応援してくださった太田さん、「勝利のマッサージ」を念入り にしてくださった三橋さん、本当にありがとうございました。
今後の目標は、茶帯への進級、そして少し大きな大会への挑戦です。皆様、引き続きご指導のほどお願い致します。応援ありがとうございました。押忍!

狛江道場 : 伊倉正雄