ホーム » 荒井分支部長ブログ » 2019/4/8今週の名言

NHK「約束」 本田圭佑×松浦紀典(ホペイロ 用具係) より

ナレーション:二人の約束は15年前に遡る。 当時、名古屋グランパスでホペイロをしていた松浦さん。 そこに練習生としてやってきたのが高校生の本田選手だった。 二人はすぐに打ち解け、寮の食堂で夜遅くまで話し込むようになった。 そんな時、本田選手が突然、松浦さんに言った。
松浦:(本田選手が)「将来、自分はワールドカップに出て、点を取るんで、 足元(靴の修繕)のサポートお願いします。」っていう。 正直プロになってない。 一高校生にその話をされて、普通だったら聞き流すはずなんですけど 、本当に本田選手の目が純粋に力強く、自分に訴えて来たんで、それに応えてあげようっていう、この高校生の約束を一緒に果たそうっていう、自分も日本代表のホペイロとして一緒にできたらいいねっていう約束は交わしましたけどね。
ナレーション:足元のサポートを託された松浦さんは本田選手が海外に移籍した後も、シューズのメンテナンス続けた。 そして、約束から7年後、本田選手は日本代表としてワールドカップに出場。約束を果たした。
松浦:いやぁ、思い出しますね。高校2年生の一人の選手が、サッカープレイヤーが「ワールドカップに出て点取ります。だから足元のサポートしてください。」って言ってくれて、数年後にホントにワールドカップで点取ったんで。
ナレーション: 松浦さんも、日本代表のホペイロになるべく腕を磨いた。 だが2年前突然、解雇を言い渡され、その道は立たれてしまう。 周囲から慰めの声をかけられる中、約束を交わした本田選手だけは、違った。
松浦:「 長い間、グランパスお疲れ様でした。」「で、次のプランは?」って来たんですよ。 それには驚きまして、唯一本田選手だけですね。「 次のプランは?」って。えー!ってなりました。
ナレーション:松浦さんは奮起した。自分はまだ、約束を果たしていない。 腕が鈍らないよう倉庫を借り、繋がりのあった選手のシューズを管理し、仕事を継続した。 それから1年、京都サンガから声がかかり jリーグのホペイロに復帰した。