アスリートの魂「陸上 38歳 未知の走りへ~陸上・末續慎吾~」
太田:多くのアスリートが燃え尽き症候群に陥ると思うんですけど、そこからある種、本当の底から向き合って勝つことだけが全てじゃないよっていうのを言ってあげられる先輩がいるのはものすごい重要だなと思ってて。
末續:自分たちが一生懸命こうやってるからこそいろんな人を受け入れるっていうスポーツ感があってもこれからいいんじゃないかなと思っててね。
勝てる人間だけではなくて。
僕の場合、勝ち負けが単なる刺激でしかないんですよ。
勝ち負けっていう、勝負の中では引き出されない能力もあるので。
だから一番証明してるのアスリートの自由です。
アスリートは勝敗も自分で選んでいいんです。
自分がその勝ち負けによってどう捉えるかってのは自由なんです。
それぐらいの勝負の世界を生きてきたから。
普通の人とは違うからそこは。
何百何万通りの勝負をやってきたから、負けを認めてもいいし、価値を認めてもいいし
だからそういう意味でアスリートはこういうふうに生きなければいけないんだよっていう答えはないんだよっていうのを
それを心に思って次の世界でもどの世界でも挑戦できるっていう
心が豊かになるような決着をつけなきゃいけないと思うんですよ。