為末大:いろんな競技人生の中でアップダウンがある中で、それでももう1回立ち上がって戦うっていうのは強さがあると思うんですね。苦しい時にもう1回立ち上がる強さって何だと思われてますか?
ジェシカ: 確かに苦しい時はありますが、諦める時ではありません。
むしろ 調子が悪く苦しい時こそ、前に進むときなんです。
赤ちゃんの頃から辛い手術を何度も繰り返してきた私にとって、手術を諦めるという選択肢はありませんでした。
今まで何かを諦めたことは一度もないですし、もし私にできないことがあっても足がないことを言い訳にしたくはありません。
この足の障がいを変えることはできませんが、毎日を精一杯生きていくことはできます。
私には足がなくても、強い腕があります。
私にとっての障がいとはただ一つ。 できないと諦めてしまう考え方だけなんです。
NHK 超人たちのパラリンピック “沈まない”女王 競泳 ジェシカ・ロング