田口支部長に教えていただいた「観る工夫」でたいへん印象に残っているものがあります。
それは空手大会ビデオなどの「観流し法」です。
どんな方法かといえば例えば仕事や学校に行く準備をしているときに空手のビデオを流しておいて「漠然と観る」という方法です。
普通はビデオを観て研究するときは常に画面に喰らいつくように熱心に観なくちゃいけないんじゃないかと思いますよね。
もちろん熱心に観る方法も良い方法であることは当たり前なのですが、「漠然と観る」という方法も実は理にかなっていることがわかります。なぜか?
ビデオを流し続けるという行為は情報のシャワーです。
多量の情報シャワーの中から「あれ?今の技は?今の動きは?」と無意識のセンサーが時より可動します。
そして考えます。「ひょっとしてこの上段蹴りは工夫次第で自分に使えるかも?」
「よし、今日から毎日この上段の稽古しよう!」
1週間後スパーリングで「あの上段をあてることができた!」
「試合でもいけるぞ!このまま質を高めていこう!」